三者三様③

『Alluka black rayon ombre check』

 

店頭にAllukaの新作が生地違いで3型同時に入荷した。同じパターンとサイズスペックで作られたパンツなのに、生地が違うだけでそれぞれかなり印象が異なる。前回の記事でもこの新作のパンツについては紹介しているが、今回は実際に着用してスタイリングを組んでみたのでその紹介になる。僕は服が好きだが、それ以上にそれをどう着てどう自分の生活に落とし込むかを考えることの方がもっと好きだ。だからこそ服の魅力を伝えたいのと同じくらい、撮影した写真を見てもらって、実際の着用シーンをイメージして貰えたらこれ以上に嬉しいことはない。

 

今回入荷した3種類のAllukaは、①ウォッシャブルウール生地 ②硫化染コットンヘリンボーン生地 ③レーヨンオンブレチェック生地で、スタイリングの塩梅次第にはなるが、①が一番綺麗目で、反対に③が一番カジュアルな雰囲気に着地していると思う。三者三様でそれぞれの魅力があるパンツなので、是非自分好みの一本を見つけてもらいたいし、このブログ記事がスタイリングをイメージする際の助力になれば幸いだ。

 

Alluka black cyflues wool serge(前々回)
Alluka faded black herringbone(前回)
Alluka black rayon ombre check(この記事)

 

 

 

 

 

 

Allukaをリリースした当初からずっと提案したいと思っていたチェックパンツを作ってもらった。生地は以前チェックシャツCeltyで使用したレーヨン素材だ。驚くほど柔らかく、歩く度にふわふわと揺れるくらい軽く、汗ばむ時期に汗をしっかりと吸ってくれる。素肌にこの生地が触れる幸せを一人でも多くの人に味わってもらいたい。

このパンツについては以前にこちらの記事で詳細を書き綴っているので割愛するが、兎に角夏場のメンズファッションは単調になりがちだということを改めて伝えたい。蒸し暑さでそれどころではないのだということは僕自身も痛感しているのでよく分かる。そして夏場は重ね着が出来ないし、そもそもがレディースファッション程のアイテムバリエーションがメンズには無いので単調になることも重々承知の上だ。それでももう少しばかりスタイリングに幅を持たせることが出来るのではないかという気持ちは変わらない。

アウターが着れない以上、いかにトップスとボトムスで変化をつけるかということになるが、パンツで変化をつけようとする人が増えないのが何故なのかがずっと疑問だ。誰も彼もがトップスの色や柄やサイズ感に細部まで拘るのに、パンツは定番の物を穿き回す。夏場に限らず春夏秋冬問わずこの光景をずっと目にしてきた。そして前述したようにアウターが着れない夏においてはその違和感がより顕在化する。スタイリングはトップスとボトムスで50%50%の割合なのにも関わらずだ。僕にはどうしてもパンツへの注力が低く見えてしまうし、その違和感があるからこそ、夏場にパンツのスタイリングが上手い人を見ると思わず唸ってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

今改めて柄パンツを穿くことを提案したい。柄パンツを穿くだけでスタイリングは一気に垢抜ける。そしてトップスはシンプルであればあるほど却ってこなれて見えることも付け加えたい。いつも通りのシンプルなモノトーンのシャツやTシャツを柄パンツに合わせるだけで良い。トップスはごちゃごちゃとさせずにシンプルに纏めた方が寧ろバランスが良くなるはずだ。そして柄物が下半身に持ってくることで、視覚効果でスタイルも良く見える。スラックスのパターンで作られたAllukaであればそれは尚のことだ。

ブラックのオンブレチェックという、柄パンツの中でもトライしやすい柄で作ってみたので、初めてこの類のパンツにトライする方でも抵抗は少ないはずだ。穿くだけでこなれて見えて、トップスはシンプルで良いから難易度は低めで、何より穿いていて気持ち良い生地で仕立てた。柄パンツの魅力を知ってもらうための材料はこれでもかというくらい用意した。是非一度騙されたと思ってトライしてみてほしい。

 

 

 

 

 

Credits
Alluka black rayon ombre check
Maude black 66nylon gabardine